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梅雨の金沢ドキュメンタリー

2021.07.02Street


2021年も折り返し地点を過ぎた。

例年なら能登の祭りシーズンを目前に控え、期待と不安でソワソワしている時期だが、昨年同様に夏祭りは軒並み中止に。新型コロナの拡大防止を考えると祭りが開催されないことは想定できたことだけど、いざ中止が発表されるとやはり寂しい気持ちになる。

僕にとって2年連続で夏祭りが撮れないことは(色々な意味で)とても大きなことだけど、祭りへの熱量は金沢スナップにぶつけている。何を撮って、何をアウトプットできるのか、そしてこのJournalのような形でどういったことを残していけるのか。一つ一つに撮影機会を大切にして、次のステップに繋がるような写真を一枚でも多く撮っていきたい。

平年より7日遅く梅雨入りした北陸

北陸地方は平年より7日遅く梅雨入り。実際のところ西日本で梅雨入りが発表された5月中頃から金沢もそれっぽい雰囲気があって、曇天の日が続き、激しく雨が降る日もあった。

「雨の日」が多い街として知られる金沢は、本当に雨が似合うと思う。特に昔ながらの景観が残る茶屋街は、黒い屋根瓦や町屋の雰囲気がとても魅力的。「小京都」と形容されるだけあって、そこに芸妓さんや、浴衣・着物・和傘なんて見かけると、古き良き日本の文化を感じることができる。

雨が茶屋街をドラマティックに変えてくれる。

ー昨年から金沢の茶屋街(主にひがし茶屋街と主計町茶屋街)もメインテーマの一つとして撮り続けている。茶屋街を撮るときは、いわゆるストリートスナップやファインアートとも違う、ライブ感のあるドキュメンタリーをイメージしている。

雨や雪の降った日は小さなハプニングが起きやすく、茶屋街の日常をドラマティックに変えてくれる。決して約束されたものではない、そのワンシーンを写真として記録することは、祭りを撮る上でも技術的に生かせると思っているし、いつかの写真展やフォトブックの構想もあって、シリーズとしてまとめていければと思っている。

同じエリアを撮り続けるメリット

コロナ禍でどうしても遠出はできない状況にある。そういった意味では、金沢に茶屋街という素晴らしいスポットがあって本当に良かった。同じエリアを撮り続けることは、正直マンネリ化を感じることもしばしばだけど、それでも撮り続けることの良い点としては「準備ができること」。人の動きを予測することができたり、理想的な構図をいくつもイメージすることができるので、工夫次第でまだまだ色々なシーンを撮れるのではないかと思っている。

茶屋街は金沢を代表する観光スポットの一つだけど、人流が減少しているコロナ禍の時期は、日常の延長線上のような光景も見ることができて、今を記録として残すことにも価値を感じている。

写真の意欲を失わないように。

写真を撮る上で、今日という日がベストでありたいし、明日は自己ベストを更新したい。僕の場合、金沢のスナップ写真は誰に頼まれたものでもないため、自己投資のようなものだ。祭りがない中で、つくづくモチベーションが大事だなと思う昨今、「もっと良い写真を撮りたい」という意欲だけは失わないようにしたい。